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歯周病予防のための当院の取り組み丨検査・治療・メンテナンス

「最近、歯茎が腫れている気がする」「歯を磨くと出血する」そんな症状にお悩みではありませんか?

歯周病は、日本の30代以上の成人の約8割が罹患している(またはその予備軍である)と言われる国民病です[1]。しかし、初期段階では痛みなどの自覚症状が少ないため、気づいたときには歯を支える骨が溶け、重症化しているケースも少なくありません。私たち歯科衛生士が日々の診療で感じるのは、「もっと早く検査を受けていれば」という患者さまの後悔の言葉です。

歯周病は予防できる病気です。適切な検査と専門的なケア、そして毎日のセルフケアを組み合わせることで、歯周病の発症や進行を防ぐことができます。

この記事では、あい歯科クリニック高尾で行っている歯周病予防の取り組みについて、詳しくご紹介します。当院では、精密な検査で現状を把握し、一人ひとりに合わせた予防プランをご提案しています。

当院で行う歯周病検査の内容

歯周病予防の第一歩は、現在のお口の状態を正確に把握することです。当院では、複数の検査を組み合わせて、歯周病のリスクや進行度を詳しく調べています。

歯周ポケット検査で炎症の程度を測定

歯周ポケット検査は、歯周病の診断に欠かせない基本的な検査です。プローブという目盛りのついた器具を使って、歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)の深さを測定します。

健康な歯茎では、歯周ポケットの深さは1〜2mm程度です。3mm以上になると歯周病の初期段階(歯肉炎)、4mm以上では歯周炎へと進行している可能性があります[2]。当院では、すべての歯の周囲を6点法(1本の歯につき6箇所)で測定し、細かく記録しています。

検査中に出血があるかどうかも重要なポイントです。出血は歯茎に炎症が起きているサインですので、出血の有無も合わせて記録します。「ちょっとチクチクするかもしれませんが、痛みはほとんどありませんので安心してくださいね」と患者さまにお声がけしながら、丁寧に検査を進めています。

レントゲン検査で骨の状態を確認

歯周病が進行すると、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けていきます。この骨の状態は、目で見ただけでは分かりません。レントゲン検査によって初めて、骨がどの程度残っているか、吸収(減少)がどこまで進んでいるかを確認できます。

当院では、お口全体を撮影するパノラマレントゲンと、必要に応じて部分的に詳しく撮影するデンタルレントゲンを使い分けています。骨の吸収パターンを見ることで、歯周病の進行度や今後のリスクを予測することができるのです。

「レントゲンって被ばくが心配」という声もよくお聞きしますが、歯科用レントゲンの放射線量は非常に微量で、日常生活で浴びる自然放射線と比べてもごくわずかです。安心して検査をお受けください。

歯の動揺度検査と口腔内写真撮影

歯周病が進行すると、歯を支える骨が減少するため、歯がグラグラと動くようになります。当院では、ピンセットのような器具で歯を軽く揺らし、動揺の程度を0〜3度の4段階で評価しています。

また、口腔内写真の撮影も行っています。歯茎の色、形態、腫れの程度などを記録することで、治療前後の変化を客観的に比較できます。「こんなに良くなったんですね!」と患者さまご自身が変化を実感できることは、予防を続けるモチベーションにもつながります。

これらの検査結果を総合的に判断し、歯周病のリスクや現在の状態を詳しくご説明します。検査データはすべてカルテに記録し、次回以降の比較資料として活用しています。

関連記事:記事No.1「あい歯科クリニック高尾の予防歯科|虫歯・歯周病を防ぐ定期メンテナンスの内容と流れ」

歯周病予防のための専門的なケア

検査で現状を把握したら、次は実際の予防ケアです。当院では、歯科医師と歯科衛生士がチームを組んで、患者さま一人ひとりに最適な予防プログラムを提供しています。

スケーリング・ルートプレーニングによる歯石除去

歯周病の原因は、歯垢(プラーク)の中に潜む細菌です。歯垢は時間が経つと石灰化して歯石になり、歯ブラシでは取り除けなくなります。歯石の表面はザラザラしているため、さらに歯垢が付きやすくなるという悪循環に陥ります。

スケーリングは、超音波スケーラーや手用スケーラーという専用器具を使って、歯の表面や歯周ポケット内の歯石を除去する処置です。歯茎より上の見える部分だけでなく、歯茎の中に隠れた歯石もしっかり取り除きます。

歯周病が進行している場合は、ルートプレーニングも行います。これは歯の根の表面(歯根面)を滑らかに整える処置で、細菌の付着を防ぎ、歯茎が再び歯にくっつきやすくする効果があります。

「痛くないですか?」とよく聞かれますが、必要に応じて麻酔を使用しますので、ほとんど痛みを感じることなく処置を受けていただけます。歯石除去後は、お口の中がスッキリして気持ち良いと多くの患者さまからご好評をいただいています。

PMTC(専門的機械的歯面清掃)で徹底クリーニング

PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科衛生士が専用の器具とペーストを使って行う歯のクリーニングです[3]。普段の歯磨きでは落としきれない汚れや、歯と歯の間、歯と歯茎の境目に溜まった細菌の塊(バイオフィルム)を徹底的に除去します。

当院のPMTCでは、まず研磨ペーストを使って歯の表面を丁寧に磨きます。次に、ゴムチップやブラシを使い分けて、歯と歯の間や噛み合わせ面の溝など、細かい部分まで清掃します。最後にフッ素を塗布して、歯質を強化します。

PMTCには、歯周病予防だけでなく、虫歯予防、着色汚れの除去、口臭予防などの効果もあります。処置後は歯の表面がツルツルになり、汚れが付きにくくなるのを実感していただけるはずです。

関連記事:記事No.2「当院の歯のクリーニング(PMTC)の流れと料金|高尾で定期メンテナンス」

定期メンテナンスの重要性と適切な間隔

歯周病予防で最も大切なのは、定期的なメンテナンスを継続することです。一度きれいにしても、日々の生活の中で歯垢や歯石は再び溜まっていきます。

当院では、患者さまの歯周病のリスクや進行度に応じて、1〜6ヶ月ごとのメンテナンス間隔をご提案しています。歯周病のリスクが高い方や、すでに歯周病が進行している方は、1〜3ヶ月ごとの来院をお勧めしています。健康な状態を維持できている方でも、3〜6ヶ月に一度はチェックとクリーニングを受けていただくことが理想的です。

研究によると、定期的なメンテナンスを受けている人は、受けていない人と比べて、将来的に残せる歯の本数が格段に多いことが分かっています[4]。「忙しくてつい後回しに」というお気持ちも分かりますが、将来の歯の健康のために、ぜひ定期メンテナンスの習慣をつけていただきたいと思います。

当院では、次回のメンテナンス時期が近づいたら、お知らせをお送りするリコールシステムを導入しています。「お知らせが来るから忘れない」とご好評いただいていますので、ぜひご活用ください。

ご自宅でできるセルフケア指導

どんなに歯科医院で専門的なケアを受けても、毎日のセルフケアがおろそかでは、歯周病を予防することはできません。当院では、患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせた、効果的なセルフケア方法を丁寧に指導しています。

正しいブラッシング方法の個別指導

「毎日歯を磨いているのに、なぜ歯周病になるの?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。実は、磨いているつもりでも、磨けていない部分が残っていることがよくあります。

当院では、まず染め出し液を使って、磨き残しがある部分を可視化します。鏡で確認していただくと、「こんなに磨けていなかったんですね」と驚かれる方がほとんどです。特に奥歯の裏側や、歯と歯茎の境目は磨き残しやすい部分です。

次に、患者さまのお口の状態に合わせた最適なブラッシング方法をお伝えします。基本となるのは、歯ブラシを歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、小刻みに動かすバス法やスクラビング法です。力を入れすぎると歯茎を傷つけてしまうので、ペンを持つように歯ブラシを軽く持ち、優しく磨くことがポイントです。

また、歯ブラシの選び方も重要です。一般的には、ヘッドが小さめで、毛の硬さは「ふつう」または「やわらかめ」がお勧めです。歯周病が進行している方には、歯茎に優しい極細毛の歯ブラシをご提案することもあります。

実際に患者さまご自身で磨いていただき、その場でアドバイスをする「実地指導」も行っています。正しい磨き方を身につけることで、セルフケアの効果は格段に向上します。

デンタルフロスや歯間ブラシの効果的な使い方

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは約60%しか取り除けないと言われています[5]。残りの40%を清掃するために欠かせないのが、デンタルフロスや歯間ブラシです。

デンタルフロスは、歯と歯が接触している部分の清掃に適しています。フロスを歯と歯の間にゆっくり入れ、歯の側面に沿わせてこすり上げるように動かします。「うまく入らない」「すぐ切れてしまう」という方には、ホルダータイプのフロスや、滑りやすいコーティングタイプのフロスをお勧めしています。

歯間ブラシは、歯と歯の間に隙間がある部分の清掃に使います。サイズは複数ありますので、お口の状態に合ったサイズを選ぶことが大切です。無理に大きいサイズを使うと歯茎を傷つけてしまいますので、当院で適切なサイズをお選びします。

使い方のコツは、歯茎を傷つけないように優しく挿入し、前後に数回動かすことです。使用後は水でよく洗い、乾燥させて保管しましょう。

「面倒くさい」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、1日1回、夜の歯磨き時に使うだけでも効果があります。まずは習慣づけることから始めてみましょう。

生活習慣改善のアドバイス

歯周病は、お口の中だけの問題ではありません。生活習慣も大きく関わっています。

まず、喫煙は歯周病の最大のリスク因子です。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯茎への血流を悪くします。その結果、歯茎の抵抗力が低下し、歯周病菌が繁殖しやすくなります。また、喫煙者は歯周病治療の効果も出にくいことが分かっています[6]。禁煙は歯周病予防の重要な一歩です。

次に、食生活も見直しましょう。糖分の多い食べ物や飲み物は、歯垢の形成を促進します。また、柔らかい食べ物ばかりだと、咬む刺激が減って唾液の分泌が低下し、自浄作用が弱まります。野菜や果物など、咬みごたえのある食品を意識して摂るようにしましょう。

ストレスや睡眠不足も、免疫力を低下させ、歯周病のリスクを高めます。規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠を取ることも大切です。

糖尿病と歯周病は相互に影響し合う関係にあります。糖尿病があると歯周病が悪化しやすく、逆に歯周病があると血糖コントロールが難しくなります。糖尿病の方は特に、歯周病予防に力を入れていただきたいと思います。

このように、生活習慣全体を見直すことが、歯周病予防には欠かせません。当院では、お口のケアだけでなく、生活習慣についてもアドバイスさせていただいています。

また、歯周病菌や虫歯菌は、スプーンの共有やスキンシップなどを通じて、ご家族の間で感染(唾液を介して移動)してしまうことがあります。大人がしっかりお口のケアをして清潔に保つことは、大切なお子さまへの感染を防ぐことにも繋がるのです。家族みんなで予防習慣を身につけて、お口の健康を守っていきましょう。お子さまの予防ケアについては、こちらの記事も参考にしてくださいね。

関連記事:記事No.5「子どもの虫歯予防|当院のフッ素塗布・シーラント処置の内容」

お子さまの歯の健康も、早い段階からのケアが大切です。家族みんなで予防習慣を身につけることで、お口の健康を守ることができます。

ご予約・お問い合わせ

歯周病は、早期発見・早期対応が何より大切です。精密な検査で現状を把握し、専門的なケアとセルフケアを組み合わせることで、歯周病の進行を防ぐことができます。

歯周病が気になる方は、まず当院の歯周病検査をお受けください。現状を把握し、最適な予防プランをご提案いたします。あい歯科クリニック高尾では、経験豊富な歯科医師と歯科衛生士が、患者さまお一人おひとりに寄り添った予防プログラムをご提供しています。

八王子・高尾エリアで歯周病予防をお考えの方は、お気軽にご相談ください。初めての方も安心してお越しください。スタッフ一同、皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

参考文献

  1. 厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33814.html(2026年3月閲覧)
  2. 日本歯周病学会「歯周治療のガイドライン 2022」PDFを開く(2026年3月閲覧)
  3. 日本歯科医師会 テーマパーク8020「歯周病(プロフェッショナルケア・PMTC)」https://www.jda.or.jp/park/trouble/index_05.html(2026年3月閲覧)
  4. 厚生労働省 生活習慣病などの情報(旧e-ヘルスネット)「歯の喪失の原因」https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-04-002.html(2026年3月閲覧)
  5. 日本歯科医師会 テーマパーク8020「歯周病(歯間部清掃・補助清掃器具)」https://www.jda.or.jp/park/trouble/index_04.html(2026年3月閲覧)
  6. 厚生労働省 生活習慣病などの情報(旧e-ヘルスネット)「喫煙と歯周病の関係」https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-03-011.html(2026年3月閲覧)

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