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妊娠中の歯茎から出血、妊娠性歯肉炎?薬を使わないケア方法

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妊娠中は薬も使えず、歯茎の出血をどうケアすればいいか不安になりますよね。つわりで歯磨きすら辛い時期に出血が続くと、お腹の赤ちゃんへの影響まで心配になる方も少なくありません。まずは落ち着いて、出血の理由と薬に頼らずできる対処法を一つずつ整理していきましょう。

妊娠中の歯茎の出血はよくある変化で、多くは妊娠性歯肉炎です

健康な歯茎と妊娠性歯肉炎の歯茎の違いを示す比較図

妊娠中に歯磨きで歯茎から血が出るのは珍しいことではなく、多くは「妊娠性歯肉炎」と呼ばれる状態が原因です。歯を支える骨まで溶けてしまう歯周炎とは異なり、歯肉表面の炎症にとどまることが多いため、慌てず適切なケアで経過をみていくことができます。

全年齢層の約4割に歯肉出血がみられ、妊娠中はさらに増えます

歯周ポケット保有者の割合は年齢が増すにつれて高い傾向を示し、45歳以上では過半数を占めます。また全年齢層の約4割の人に歯肉出血が認められます。もともと歯肉出血は珍しい症状ではなく、ホルモン変動が加わる妊娠期にはさらに起こりやすくなると考えられています。

歯茎が赤く腫れてぷよぷよする状態が妊娠性歯肉炎のサインです

健康な歯茎は薄いピンク色で引き締まっていますが、妊娠性歯肉炎になると赤みが強くなり、腫れて柔らかくなります。歯と歯の間の歯茎がふくらみ、ブラッシング時にすぐ出血する場合は、この状態を疑ってよいでしょう。

出産後に軽快することが多いものの自己判断での放置は避けます

ホルモンバランスが落ち着く出産後には症状が軽くなることが多いですが、口の中を清潔に保たずに放置すると軽度の歯周炎へ進行することもあります。歯磨きで血が出る仕組みそのものについては、歯磨きで血が出るのは歯周病のサイン?原因とセルフチェック・受診の目安でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

妊娠中はホルモンの影響で歯周病菌が増え、歯肉炎が起こりやすくなります

妊娠中のホルモン変化で歯周病菌が増殖し歯肉に炎症が起こる仕組みを示す図

妊娠中は女性ホルモンの分泌量が大きく変化し、その一部が歯周病菌の増殖を助けてしまうことが分かっています。加えてつわりによる歯磨き不足が重なると、炎症がより強く出やすくなります。

エストロゲンとプロゲステロンが歯周病菌の栄養源になります

妊娠中に増えるエストロゲンとプロゲステロンは、一部の歯周病菌にとって発育を助ける栄養源となります。これにより、通常よりも歯茎に炎症を起こしやすい菌が優勢になりやすいと考えられています。

つわりで歯磨きが難しい時期はプラークがたまりやすくなります

つわりの時期は歯ブラシを口に入れるだけで気分が悪くなる方も多く、結果としてプラーク(歯垢)が残りやすくなります。これが歯肉炎をさらに悪化させる要因になります。

歯周病の悪化は早産や低体重児出産との関連が指摘されています

早産・低体重児出産に対する日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会のガイドラインでは妊婦・授乳婦のう蝕・歯周病に対する注意点として、歯科医師と連携し、妊婦・授乳婦に適切な口腔ケアを勧めるとしており、妊娠中、授乳中も歯科医療は安全であり、妊娠・授乳を理由に歯科治療を保留する必要がないことが明記されています。歯茎の炎症を長引かせないことが、母体にとっても大切だと考えられます。歯周病の進行段階や当院の取り組みは歯周病予防のための当院の取り組み丨検査・治療・メンテナンスでも紹介しています。

薬を使わないセルフケアと当院の担当衛生士によるマタニティ管理

受付スタッフが問診票を挟んだ赤いクリップボードとペンを患者に手渡している様子

妊娠中でも、投薬に頼らず歯茎の炎症を抑える方法はいくつもあります。ブラッシングの工夫と、時期に合わせた歯科医院での専門的なクリーニングを組み合わせることが基本です。

毛先の柔らかい歯ブラシで出血部位も小刻みに優しく磨きます

出血がある部分は無意識に避けてしまいがちですが、実は炎症を起こしている部位こそ丁寧なケアが必要です。毛先が柔らかいブラシを選び、歯と歯茎の境目を小刻みに動かして磨くことで、出血を悪化させずにプラークを取り除けます。正しい角度や力加減については当院のブラッシング指導丨正しい歯磨き方法を歯科衛生士が個別指導で詳しくお伝えしています。

つわりの時期は時間帯や姿勢を変えてブラッシングを乗り切ります

つわりが強い時間帯を避け、比較的気分が落ち着くタイミングで磨く、歯磨き粉の匂いが辛い場合は無香料タイプに変える、うがいだけでも継続するなど、体調に合わせた工夫が有効です。

以下は、妊娠時期ごとのケアの工夫を整理したものです。

時期 体調の特徴 ケアの工夫
妊娠初期 つわりで歯ブラシを口に入れづらい ヘッドの小さいブラシや無香料の歯磨き粉、うがいの継続
妊娠中期(安定期) 体調が比較的安定しやすい 歯科医院でのクリーニング・歯石除去を受けやすい時期
妊娠後期 お腹が大きく仰向けの姿勢が辛い 短時間で区切って磨く、横向きでのケアも検討

この時期は、体調も比較的安定しているため、この時期は体調が比較的安定しているため、妊娠中期を目安に受診を検討する方が多いです。また歯科治療に当たっては母子健康手帳を提示して、産婦人科医から注意を受けていることは必ず歯科医師に伝えることも大切な確認事項です。

安定期の受診と担当衛生士による継続メンテナンスをご案内します

当院では歯科衛生士の担当制を採用しており、妊娠中の口腔状態の変化も同じ衛生士が継続して把握しながらケアを行います。土日診療にも対応しているため、産婦人科の通院と重なりやすい平日を避けて来院していただくことも可能です。院内にはキッズスペース・ベビーサークルも設けており、上の子どもを連れての来院にも配慮しています。マタニティ期に特化したケアの内容は妊娠中・授乳中の歯科予防丨当院のマタニティ歯科メンテナンスでまとめていますので、ぜひご参照ください。

まとめ

  • 妊娠中の歯茎の出血は珍しくなく、多くは妊娠性歯肉炎という炎症性の変化によるものです
  • エストロゲン・プロゲステロンの増加が歯周病菌の増殖を助け、つわりによる歯磨き不足が重なると悪化しやすくなります
  • 歯周病の悪化は早産・低体重児出産との関連が指摘されており、妊娠中でも歯科医療を保留する必要はないとされています
  • 毛先の柔らかい歯ブラシでの小刻みなブラッシングや、時間帯・姿勢の工夫など薬に頼らないセルフケアが基本です
  • 当院では担当の歯科衛生士が継続してケアを行い、土日診療やキッズスペースなど通院しやすい体制を整えています

妊娠中の口腔ケアが気になる方は、初めての方へ(初診の流れ)からマタニティ歯科メンテナンスについてご相談ください。あい歯科クリニック高尾(高尾駅南口徒歩約1分・電話042-673-7610)では、担当衛生士が体調や時期に合わせたケアをご案内し、無理のないペースで通院いただけるよう努めています。

あい歯科クリニック高尾に相談する

参考文献

[1] e-ヘルスネット(厚生労働省)「歯周疾患の有病状況」kennet.mhlw.go.jp

[2] J-STAGE「妊婦の歯周疾患と早産・低体重児出産」jstage.jst.go.jp

[3] 日本歯科医師会 テーマパーク8020「妊娠時の歯やお口のケア」jda.or.jp

[4] 山口県歯科医師会「妊産婦のための予防歯科ガイド」kenkousmile.jp

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